保険会社は金融の世界において、どのような役割を担っているのでしょうか?
以下に保険会社の役割について考察していきます。
保険会社とは、契約者から保険料というお金を集め、それを資金として金融市場などで運用します。
このような意味で、保険会社は金融を仲介する役割を持つ「金融仲介機関」と言えます。
次に、保険会社にはいくつかの種類かあります。
●民間保険会社
生命保険会社・損害保険会社
●共済制度
全労済(=全国労働者共済生活協同組合連合会)・県民共済・JA共済など
●政府系保険会社
かんぽ生命保険(旧名 簡易保険)・社会保険・政策保険
さらに日本の保険会社は、海外とは違い、多くの保険会社が「相互会社」となっています。
相互会社とは、「出資者=株主」という株式会社とは違い、相互扶助を目的として「出資者=保険契約者」となっています。
しかし、相互会社では株式会社とは違い、株式を発行して資金調達を行うことができません。
近年の金融緩和政策に伴い、2000年6月に施行された保険業法の改正で、相互会社から株式会社への転換が容易にできるようになりました。
一方、全労済・県民共済・JA共済などは相互会社とは違い、組合組織が組合員の生活保障などを目的として運営しています。
組合員になるためには、まず出資金を支払う必要があります。
共済事業の場合は、保険料とは言わず「掛け金」といい、支給されるお金は保険金ではなく「共済金」といいます。
保険会社は、集めた資金を債券・株式投資・貸出などで運用しているという意味で、金融仲介機能を備えた組織であることが伺えます。
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