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保険業界の今後について

保険は、保障の内容別に3種類に分類されています。

●保険の第一分野
人の生命にかかわる保険・・・生命保険
〔例〕終身保険など

●保険の第二分野
事故にかかわる保険・・・損害保険
〔例〕自動車保険など

●保険の第三分野
第一分野・第二分野以外の保険
〔例〕医療保険、がん保険、介護費用保険など

2001年7月の規制撤廃で、保険業界は日本企業・外資系企業、生命保険会社・損害保険会社の制限を超え、さまざまな保険商品を販売することが可能となりました。

また、2000年6月に改正保険業法が施行され、相互会社の形態を取っていた生命保険会社が、株式会社へ移行することが簡単になりました。

相互会社を株式会社化することにより、株式の公開で多くの資金を調達できるようになっています。

しかし、現在の保険会社が抱えている問題は、日本の超低金利対策による「逆ざや」です。

逆ざやとは、保険会社が設定していた予定利率よりも、運用の利回りが低くなり赤字が発生することです。

1990年代のバブル景気崩壊以降、保険会社は運用損により損失が増加し、経営が破たんした会社も存在します。

保険会社の経営悪化に伴い2000年6月、生命保険会社にも公正特例法が適用されるようになりました。

これは一般企業の会社更生法と同様の法律ですが、従来は生命保険会社が破たんするまで、債務の処理申請ができませんでした。

公正特例法は、債務超過が発生する前段階であっても処理を申請することが可能となり、再建に向けての行動が起こしやすいというメリットがあります。

公正特例法を適切な時期に利用し、生命保険会社の破たんを未然に防ぐということは、保険契約者を保護することにもなります。

保険業界は今後も再編が継続するものと思われます。

新しい保険商品の開発や適切な資金運用の方法など、生き残りをかけた様々な努力が必須事項となっています。

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