バブル崩壊後の不良債権処理などで、金融機関の基礎体力が低下しました。
さらに、金融業界の規制緩和により、企業同士の競争が激化しています。
この競争に勝ち抜くために、銀行業界では大規模な合併や経営統合が行われています。
現在までの銀行業界再編の経緯は、以下の通りです。
【三菱UFJフィナンシャル・グループ】
三菱東京UFJ銀行・三菱UFJ信託銀行
「三菱東京フィナンシャル・グループ」と「UFJホールディングス」が統合し、「三菱UFJフィナンシャル・グループ」となりました。
◇三菱東京フィナンシャル・グループ(東京三菱銀行・三菱信託銀行)
東京三菱銀行+三菱信託銀行+日本信託銀行+東京信託銀行など
◇UFJホールディングス(UFJ銀行・UFJ信託銀行)
三和銀行+東海銀行+東洋信託銀行など
【みずほフィナンシャル・グループ】
みずほ銀行・みずほコーポレート銀行・みずほ信託銀行
富士銀行+第一勧業銀行+日本興業銀行+第一勧業富士信託銀行+安田信託銀行など
【三井住友フィナンシャル・グループ】
三井住友銀行
さくら銀行+住友銀行など
【りそなホールディングス】
りそな銀行・埼玉りそな銀行・近畿大阪銀行・りそな信託銀行
大和銀行+あさひ銀行+近畿大阪銀行+奈良銀行+大和銀信託銀行+あさひ信託銀行など
上記の再編は、1997年3月に解禁された「金融持ち株会社」方式となっています。
金融持ち株会社とは、その企業自身は事業をすることなく、株を保有することで、複数の金融機関の経営を管理する企業のことです。
現在では、銀行・証券・保険など金融業務の全てを扱う「ユニバーサルバンク」としての役割を果たす、大手金融グループが誕生しつつあります。
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