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財政投融資とは

財政投融資とは、政府が「政策」を目的として行う投資または融資のことです。

投資先は、政府系金融機関や独立行政法人、特殊会社・国・地方公共団体、対民間投融資、公団・事業団などがあり、財政投融資資金を活用している機関をまとめて「財投機関」と呼びます。

2000年以前の財政投融資の仕組みは、厚生年金・国民年金・郵便貯金・簡易保険・公的年金積立金などで集められた資金を、旧大蔵省理財局「資金運用部」に預託し、この資金を大蔵省が財投機関に貸し出します。

その大蔵省から借り入れた資金を、財投機関は民間に融資していました。

財政投融資は常に豊富な資金が投入され、事業の見直し・経費削減などの経営対策を取らなかったため、融資した資金が回収できないなどの問題が発生していました。

郵政事業が民営化された今、財政投融資の資金は以下のような方法で調達するようになりました。

●財投機関債
財政機関債とは、政府保証がない債券を意味します。

財政投融資制度が改正されたことにより、資金の預託制度が廃止されました。
財投機関は自らが債券を発行することにより、資金を集めることになりました。

これにより、財投機関は財務の健全化を促進し、経営を効率化する必要に迫られました。

●財投債
財投債とは、国が財投機関のために発行する債券のことをいいます。

財投機関は営利目的でない事業が多いため、債券を発行して資金を調達するのが難しい場合があります。

このような場合、国が代わって債券を発行し、集めた資金を財投機関に貸し出すという仕組みが出来ました。

財投債は国債とは違い、国の一般会計ではなく「財政融資資金特別会計」に計上されます。

●政府保証債
政府保証債とは、政府が元利金の支払いを保証した、国債に次いで信頼性の高い債券のことです。

財投機関債で十分な資金を得ることができない場合、厳密な審査を通過した上で、政府保証債が発行できるようになっています。

また、ある特定の法人が民間の金融機関から受ける融資について、政府が保証人になる借入金を「政府保証借入金」と言います。

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