金融の基礎を知るための金融入門ガイド>破産状態とは

破産状態とは

破産とは、どのような状態を指すのでしょうか。
破産状態にあるという定義を、以下に記述します。

破産」つまり「支払不能」というのは、

『債務者が弁済能力の欠乏のために即時に弁済すべき債務を一般的かつ継続的に弁済することができない客観的状態』

をいいます。

つまり、

『お金を借りた人が、お金をすぐに返さなくてはならないのに、返済能力がないために、即時に返せない。誰が見ても、それが明らかである。』

ということです。

この破産の状態を見るのには、次の3つのポイントがあります。

●返す能力がない場合
現金・小切手という手段だけでなく、信用という点においても、働いて返すということにおいても、とにかくお金を必要なだけ調達することができない。

逆に、財産がなくても信用や労力で金銭を調達することができるのであれば、弁済能力の欠乏とは言えないことになります。

また、財産はあってもそれを金銭に換えることが難しいのであれば、弁済能力の欠乏といえます。

●現時点で支払いができない場合
現時点で支払わなくてはならない債務に関してのみ、支払うことができない状態であるということです。

将来の債務や支払に猶予期限がある債務の場合には、その期限が来る前に支払不能にはならず、破産とはみなされません。

●支払不能だということが継続的・客観的である場合
破産の状態にあるということは、引き続き支払不能の状態であるということです。

一時的にお金が足りなくなったからと言って、支払い不能状態とは言えず、破産とはなりません。

支払不能かどうかの判定は、その人の収入・資産状態・社会的地位によって、かなり違いがあります。

しかし一般的に考えて、例えば月収20万円前後の一般サラリーマンの場合、クレジットやサラ金(金利30%程度)からの借金の総額が、350万円〜400万円にもなれば月々の支払が8万円〜10万円になることを考えると、すでに支払不能状態といえるでしょう。

その人がどの程度の借金で支払不能状態になるのか、つまり破産するのか、という判定は難しい場合もありますので、司法書士のような専門家に相談するとよいでしょう。

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