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為替相場制の歴史とは

為替相場は、過去に様々な制度が採用されました。

個々の時代の背景や自国の情勢を分析し、それぞれの時代や国に適した為替相場の制度が実施されてきました。

過去に採用された主な為替相場制の種類には、以下のようなものがあります。

●国際金本位制
金本位制とは、通貨と「金(ゴールド)」の交換比率を設定し、「金」を基準に通貨の価値を決定する制度です。

金本位制では「金」と通貨の交換が約束されており、19世紀後半には世界の国々で金本位制が採用され、国際金本位制となっていました。

しかし「金」の供給量には限度があったため、世界の経済成長に「金」の採掘量・供給量が追いつかず、ほとんどの国が第二次世界大戦前に金本位制を廃止しました。

●ドル本位制
第二次世界大戦後、世界の国々が金本位制を廃止しつつある中、アメリカだけが「ドル」と「金」との交換を約束していたため、為替相場はアメリカ「ドル」を基準に決定されることになりました。

●固定為替相場制
為替相場を一定の価格または範囲に固定する制度です。

第二次世界大戦後、ドルを基軸とした「ドル本位制」によって、固定為替相場制が世界各国で採用されました。

当時、円相場は「1ドル=360円」と固定されていました。

●変動為替相場制
外国為替市場において通貨の「需要と供給」の関係によって、相場が変動する制度です。

ドル本位制は、1971年のニクソンショックによって廃止され、アメリカも変動相場制を採用するに至りました。

日本では1973年以降、変動為替相場制となっています。

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