金融の基礎を知るための金融入門ガイド>為替相場制の種類とは

為替相場制の種類とは

為替相場制は、大きく「変動相場制」と「固定相場制」の2種類に分類することができます。

変動相場制
変動相場制とは、主に主要先進国で採用されている制度で、外国為替市場で取引されている通貨の需要と供給のバランスで為替レートが決定されます。

固定相場制
固定相場制とは、主に新興市場諸国で採用されている制度で、為替相場を固定する、あるいは、狭い変動幅の中で為替相場を固定していることを言います。

固定相場制には、以下のような種類があります。

●バンド制
バンド制とは、外国為替相場を一定範囲に固定することを言います。

●クローリング・ペッグ制
為替相場の変更を事前にアナウンスし、一定割合ずつ変化させて固定相場を維持することです。

●ドル・ペック制
政府が強く為替市場に介入し、アメリカ・ドルとの為替レート(交換比率)を固定する制度をいいます。

さらにドル・ペック制を推進した制度は「ドル化」と呼ばれ、自国通貨に代わって国内でドルを流通させることを指します。

●カレンシーボード制
自国の金融政策を制限し、外国為替相場を固定する方法です。

上記の固定相場制では、アメリカの「ドル」が重要な役割を果たしています。

世界通貨のうち、国同士の決済で中心的な役割を持っている通貨を「基軸通貨」といいます。

基軸通貨となるためには、以下のような条件があります。

◆経済が高度に成長した国の通貨であり、政治的・経済的な影響力が大きいこと
◆世界貿易におけるシェアが大きいこと
◆自由で発達した金融市場があること

現時点での基軸通貨である「アメリカ・ドル」との取引であれば、対ドル交換レートは直接決定されます。

しかし、取引量が少ない通貨同士の取引の場合、「クロスレート」と言って、対ドル交換レートを合成して他国との交換比率が決められています。

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