G7とは、正式名称を「7ヵ国財務省・中央銀行総裁会議」といい、先進7ヵ国の財務省と中央銀行総裁が経済問題について話し合う国際経済会議のことです。
G7の開催は不定期で、かつ、非公開となっています。
G7は1985年、参加国がアメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・日本の5ヶ国「G5」で決議された政策協調を、拡大して開催された会議です。
7ヵ国とは、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・日本・イタリア・カナダであり、先進国首脳会議(=サミット)はこの7ヵ国にロシアを加えた国々となっています。
サミットは年1回・6〜7月頃に開催されるのに比べ、G7は世界経済や国際金融市場に大きな問題が発生した場合に随時開催されることになっています。
G7の目的は、国際金融システムの安定であり、各国の金融機関の監視を強化することや、為替相場を安定させるための政策協調の実施です。
また、国際金融市場を安定させる会議はG7だけではなく、「G20」もあります。
G20とは「20ヵ国財務省・中央銀行総裁会議」のことで、先進国とアジア・中南米の新興市場国を加えた国々で国際金融システムに関する問題や金融危機の防止策について話し合う国際経済会議です。
G20の参加国はG7の「7ヵ国」と、以下の国を合わせた20ヵ国になります。
●ロシア・中国・インド・韓国・オーストラリア・ブラジル・アルゼンチン・サウジアラビア・トルコ・南アフリカ・インドネシア・メキシコ・EU
G7やG20などの国際経済会議により、複数の国々が同じ方針の元に金融政策の変更や市場介入などを行います。
これを「政策協調」と呼びます。
また、関係する複数の国々が同時に市場に対して介入することを「協調介入」といいます。
協調介入により、中央銀行が外国為替市場に対して介入し、世界の為替レートの安定化を図ります。
近年では金融市場がグローバル化し、1つの国の経済危機が全世界の経済システムに影響を及ぼすため、このような「政策協調」が重要となっています。
