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外貨準備高とは

外貨準備高とは、国家が海外への支払いに備えて保有している公的な準備資産のことです。

外貨準備高は、輸入代金の決済あるいは外国への借金返済、外国為替市場への介入に対する準備資産です。

政府や中央銀行によって外貨準備高がどのような形で保有されているかというと、具体的には「主要各国の通貨・証券」「金(GOLD)」「SDR(IMF協定の外貨請求権)」となっています。

外貨準備高は、以下のような場合に資金が増減します。

●通貨高のとき
自国の通貨高を是正する場合、外貨を購入するために準備高は増加します。

●通貨安のとき
自国の通貨安を是正する場合、外貨を売却するために準備高は減少します。

●貿易黒字のとき
貿易による売上資金が流入するため、準備高は増加します。

●貿易赤字のとき
貿易により購入資金が流出するため、準備高は減少します。

外貨準備高が少ないと、その国は資本逃避に対して耐性が弱いことを示し、通貨危機になる可能性が高いと言えます。

ASEAN諸国と日本・中国・韓国のアジアの13の国々は「アジア通貨危機」の教訓を基に、2000年5月「通貨スワップ協定」を締結して通貨危機に対する充分な備えを実施しています。

スワップ協定とは、外貨準備の充実を目的とし、各国の中央銀行間で外貨を融通しあう取り決めのことです。

外貨を融通する国は、担保として相手国の通貨を受け取るというシステムになっています。

スワップ協定での通貨は主にアメリカ・ドルで調達され、期間は2〜3ヶ月程度の短期が一般的となっています。

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