金利の種類は、用途により様々な種類があります。
以下に、金利の種類について述べていきます。
まずは、期間別に「短期金利」と「長期金利」に分けられます。
【短期金利】
期間が1年以内の金融商品に適用される金利のこと。
短期金利は、中央銀行(日本銀行)の金融政策によく利用されます。
〔例〕コールレート・CD金利など
【長期金利】
期間が1年を超える金融商品に適用される金利のこと。
〔例〕国債・社債など
つぎに、金利の変化別に「固定金利」と「変動金利」に分けられます。
【固定金利】
契約当初から満期まで一定している金利のこと。
【変動金利】
契約期間中に変動する金利のこと。
これらの他にも、個別に様々な金利が存在します。
●コールレート
コールレートとは、金融機関が互いに貸し借りをするコール市場の金利のことです。
銀行は一時的に資金が不足すると、コール市場で調達します。
コールレートが低いと、銀行は企業に対して資金を貸し出しやすくなります。
日銀は、コールレートを公開市場操作によって管理しています。
また、デフレ・スパイラルを回避するために行われたゼロ金利政策とは、1999年3月に無担保コールの翌日物が実質0%になったことを指します。
●CD金利
CD金利とは、譲渡性預金(CD)市場での金利のことです。
CD金利は、短期プライムレートを決定する際の判断材料とされています。
●プライムレート
プライムレートとは、最優遇金利のことで、銀行が信用できる優良企業に対して適用する最低水準の貸出金利のことです。
プライムレートには、期間が1年以内の短期プライムレート(短プラ)、1年超の長期プライムレート(長プラ)があります。
●預金金利
銀行が預金者に対して支払う金利のこと。
逆にいうと、銀行が預金者からお金を借り入れる場合の金利のこと。
●貸出金利
銀行がお金を貸し出す場合の金利のこと。
●公定歩合
公定歩合は、日本銀行が銀行に貸し出すための金利のことです。
かつて、公定歩合は「政策金利」と呼ばれていましたが、現在では政策金利としての役割を果たさなくなり、2006年以降は「基準割引率および基準貸付利率」と名称が変わりました。
