金融の意味といえるものの中で、広い意味では「お金の動き」があります。
私たちは、物やサービスを交換するという取引を行いながら生活しています。
取引によって、生産と消費が循環して生活が成り立っているのです。
この生産と消費が循環していることを経済といいます。
古代の経済では取引をする場合、物々交換をしていました。
物々交換では経済をより活性化させることが困難であったため、お金というツールが誕生しました。
現代生活ではスムーズな経済活動を行う上で、「お金」という道具が重要な役割を果たしています。
物やサービスを交換すると、必ずお金の移動が起こります。
したがって、金融活動である「お金の動き」を見れば、経済という循環活動がどのように動いているのかが分かるのです。
「お金の動き」という金融活動には、また別の特徴が存在します。
それは場所を限定することなく、交換取引が可能になることです。
物々交換と違いお金を使った取引では、共通の価値を持っている「お金」によって、別の場所でも取引ができます。
また、場所だけでなく自分の知らない不特定多数の人とも、取引ができるようになりました。
これも、お金を用いた金融の機能によるものです。
経済社会の中で取引が活発化すると、お金の流れも活発になります。
すなわち、好景気になるのです。
逆に交換取引が減少すると、お金の流れも不活発になります。
したがって、経済は不景気となります。
「お金の動き」すなわち金融の動向は経済活動と連動しており、密接な相関関係があるのです。
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