直接金融とは、「お金を借りたい人」と「お金を貸したい人」の間に、第三者が存在しない取引のことです。
直接金融の代表例として、株の取引が挙げられます。
株に投資する場合、購入者自身が投資したい企業を選び、その会社の株を購入します。
したがって、お金がどの企業に株式投資されたか自分自身が認識しているため、お金の行方が明らかになっているといえます。
このように、お金の「貸し手」と「借り手」が直接結びつく金融の形式を、直接金融といいます。
株取引は証券会社を介して行われるため、第三者が介入していると思われがちですが、証券会社は投資家の資金を運用している訳ではありません。
証券会社は単に、株の取引を仲介するための手数料を得ているだけであり、投資家の資金運用に責任はありません。
資金運用の責任は投資家自身にあります。
自分の購入した企業の株が上昇すれば自分自身が利益を得ることになりますが、反対に株が下降したときの損害は自分が負うことになり、どちらも投資家の自己責任となります。
このように直接金融の特徴としては、投資家が全ての資金運用の責任を持つため、資金が「元本割れ」する可能性があるということです。
直接金融では、自分自身の責任でいくらでも利益をあげることができますし、また逆に、損害は全て自分自身で請け負うことになります。
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