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オープン市場とは

オープン市場とは、取引期間が1年未満である短期金融市場のうち、金融機関以外でも参加することができる開かれた市場のことをいいます。

オープン市場は、企業や金融機関が証券やCD(譲渡性預金)を利用して、短期的な資金を調達する場所となっています。

オープン市場には、以下のような種類があります。

●債券レポ取引市場
債券レポ取引市場とは、国債などの債券を「借りる・貸す」ための取引市場です。

レポ取引とは「債券を担保に、現金を貸借する取引」を言います。

レポとは金利(レポ・レート)の略で、債券を担保に現金を借りうけた側が支払う「利息」と、債券を担保にしている見返りとして受け取る「債券賃貸料」の差額を意味します。

もし、担保としている債券が下落すると、現金を借りた側は追加の担保が必要となります。

●CD市場
CDとは譲渡性預金のことで、預金証書を売買することができる自由金利の定期預金のことです。

他人に譲渡することができるため、企業の余裕資金を運用する手段として、よく利用されています。

CDは中途解約はできませんが、CD市場で売却することにより、現金化することができます。

●CP市場
CPとはコマーシャル・ペーパーと言い、企業が短期資金を調達するために投資家向けに発行する「無担保」の資金調達手段を指します。

このCPを発行し、売買する場所をCP市場といいます。

●TB市場
TBとは割引短期国債のことで、期間が一年以内の割引国債を表しています。

TBは、長期国債などの大量償還の資金を調達したり、借換債の発行を平準化する場合に発行されます。

TBを売買取引するTB市場は、政府が資金調達するための市場となっています。

●FB市場
FBとは政府短期証券のことで、期間は90日程度の国の債券を指します。

FBは、国庫が一時的に資金不足になるなど、財政を補完するために割引形式にて発行される債券のことです。

FBを売買取引するFB市場も、政府が資金調達するための市場となっています。

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