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ユーロ市場とは

ユーロ市場とは、各種の規制から除外されて自由に取引できる国際金融市場をいいます。

一般的に、国は金融システムの安定を図る目的で、他国との通貨をやりとりする場合は、規制を定めています。

したがって、国際金融取引は国内金融取引と比較し、規制がかかるため利用が面倒となります。

ユーロ市場は、グローバル化が進行している世界各国の経済活動において、国を超えた資金調達・運用を自由にできるようにした金融市場です。

ユーロ市場は、規制の多い他国との金融取引を円滑に行うために誕生しました。

ユーロという名称は、現在の欧州統一通貨の「ユーロ」とは無関係で、冷戦時代にソ連・東欧諸国がアメリカの銀行から、ヨーロッパ各国の銀行に巨額のドルを預け替えたことが原因で、「ユーロ市場」と名付けられたそうです。

ユーロ市場は取引方法により、大きく2種類に分類されます。

●ユーロカレンシー市場
ユーロカレンシーとは、発行した国と違う別の国において、流通する「通貨」を表しています。

外貨建ての預金を受け入れたり、貸し付けたりする市場です。
ユーロカレンシー市場は、主に銀行が中心となって取引されている市場です。

ユーロカレンシー市場における金利は、ロンドン銀行間取引市場のLIBOR(ライボー)「ロンドン銀行間取引金利」が基準となっています。

LIBORは、イギリスの有力銀行が提示する金利によって決定され、通貨リスクに応じて何%かの金利を上乗せされた数値で取引されています。

●ユーロ証券市場
ユーロ証券市場とは、ユーロカレンシーで資金を調達するために、証券を発行・売買するための市場です。

ユーロ証券市場も取り扱い商品によって、以下の2種類に分類できます。

◇ユーロ債市場
債券の発行・流通に携わる市場

◇ユーロエクイティ市場
株式の発行・流通に携わる市場

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