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オフショア市場とは

オフショア市場とは、他国の企業・政府などの非居住者が、より自由に資金を調達し運用ができるように、金融規制や税制で優遇されている国際金融市場です。

オフショア市場は、ユーロ市場が拡大すると共に、各国が設立した国際金融市場で、自国の金融規制とは区別されています。

オフショア市場は、以下の3つに分類することができます。

●非居住者から非居住者に向けて取引(外外取引)する市場
〔例〕ニューヨーク・シンガポール・東京など

日本におけるオフショア市場は、以下の通りです。

◇本邦オフショア市場(JOM:Japan Offshore Market)

本邦オフショア市場は、日本国内の国際金融取引を活発化させるため、1986年に設立された日本の国際金融市場です。

日本国内において、非居住者から非居住者への自由な金融取引を認めています。

資金の出し手・借り手の両方が海外に居住している者同士の取引である「外外取引」のみ、金融規制が廃止され、取引が認められています。

国内市場とは全く分離されており、JOMで取引している金融機関には一般勘定とは別に「オフショア勘定」という会計処理が義務となっています。

注意点としては、JOMで海外からの資金を調達しても、国内市場に移動させることはできません。

●国内取引と外外取引に制度上の区別がなく取引できる市場
〔例〕ロンドン・香港など

●タックスヘブンにおいて海外の子会社同士が取引する市場
〔例〕ケイマン・バハマなど

タックスヘイブンとは、租税避難地のことで、主に節税対策に利用されています。

タックスヘイブンは、所得税・法人税・利子・配当などの税金がかからない、または、他国と比較して税金がかなり安価である国や地域を指します。

タックスヘイブンで子会社を設立し節税目的に利用したり、悪質な場合は、それがペーパーカンパニーだったりすることもあり、各国の税務当局との摩擦が増大しています。

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