住宅ローンの種類には、大きく分類して4つのタイプがあります。
●民間のローン
民間ローンといえば、都市銀行が取り扱っている住宅ローンが、代表的なものと言えます。
これ以外にも、地方銀行・信託銀行・生命保険会社・ノンバンクなどの金融機関でも住宅ローンを取り扱っているので、選択肢が幅広く存在します。
金利は年2回見直される「変動金利」および一定期間固定される「固定期間選択型」が主流となっています。
しかし、融資してもらうことが可能かどうかという条件は、それぞれ個別に定められています。
担保となる物件(購入しようとしている建物)や、借りる人の年収・勤務状況などを総合的に判断して、融資するかどうかが決定されます。
そのため、勤続年数が短ければ融資が受けられないなどのデメリットもあります。
●住宅金融公庫
住宅金融公庫は、公的融資が行われる場合には、70歳未満であれば誰でも借りられることになっています。
民間ローンと比較し、金利が安いというメリットがあります。
そのため、自営業者などでも借りやすいのですが、住宅の面積や価格などに制限がつくなど、条件は厳しくなっています。
「専有面積50平方メートル以上」「融資金額が1億未満」などの条件を満たす住宅が対象です。
金利は「固定金利」です。
●フラット35
フラット35とは、公庫と民間との提携住宅ローンです。
審査基準が公庫の基準に準じているということで、一定の収入基準を満たしさえすれば勤続年数などは問われないため、利用する人が増加しています。
15年以上35年以下の長期固定金利型住宅ローンで、金利は民間金融機関が決めることになっています。
取り扱う民間金融機関によって、金利や融資額が違ってきます。
●その他(財形融資など)
勤務先において、財形貯蓄を1年以上続けているサラリーマンを対象としている、公的融資の役割を有する「財形住宅融資」などを指します。
また、自治体が住宅融資を取り扱っていることもあります。
