住宅ローン金利には、いくつか種類があります。
特長やメリット・デメリットがそれぞれにありますので、検討すると良いでしょう。
●固定型金利
固定型金利とは、住宅ローンを組む際に、最初に決めた金利が最後まで継続するものです。
固定型金利にも、以下のようなタイプがあります。
◆全期間固定型(長期固定型)・・・全期間金利が変わらないタイプ
◆段階金利型・・・11年目に金利がアップするタイプ
(アップするとはいえ、11年目以降の金利もあらかじめ決まっていることが多いようです。)
金利がずっと固定されているので金利の低いときに住宅ローンを組むと、将来、金利が高くなることに対するリスクを減らすのに有効です。
また、返済金額が変動しないので、返済計画が立てやすいというメリットがあります。
その反面、金利がさらに下がったときには、結果的に高い金利を支払うことになります。
この差が大きくなるようなときは、住宅ローンの借り換えを考えましょう。
●変動型金利
変動型金利とは、市場の金利に連動して金利が変動するものです。
金利の見直しは年2回となっており、返済額の変更は5年に1度行われます(返済額の上昇幅は最大25%まで)。
金利が低い時期や、金利が下がっている時には金利が抑えられるメリットがあります。
金利が急激に上昇した場合でも、5年間は返済金額が見直されないので、上昇した金利で増えた利息が元金に組み込まれることになります。
この結果、返済期間や月あたりの返済金額に影響が出てくる可能性もありますので注意しましょう。
変動型金利には、以下のようなタイプがあります。
◆上限金利特約(キャップ)・・・上限の金利が設定された変動型金利の特約
金利の見直しは半年に1回。
上限金利特約付では、その名の通り上限金利が決まっています。
市場の金利が上昇しても影響を受けないというメリットがあります。
(当然、金利が低いときは低金利のメリットも享受できる)
ただし、初期に設定される金利は高めになります。
●固定期間選択型
固定期間選択型とは、住宅金融公庫と民間金融機関の提携による住宅ローンで、15年以上35年以下の長期固定金利型住宅ローンです。
金利は民間金融機関が決定します。
取り扱う民間金融機関によって金利や融資額が変わります。
固定期間が終わったあと、固定金利か変動金利かを選択することができます。
そのため、金利の状況に応じた選択ができます。
