金融の基礎を知るための金融入門ガイド>日本金融の歴史について その2

日本金融の歴史について その2

日本の金融の歴史は、戦後の「護送船団方式」を経て高度経済成長などの安定した金融システムを維持してきました。

1985年頃には円高不況になったものの、好景気や低金利政策により、経済の成長は持続しました。

バブル景気
1980年代後半〜1990年代初頭にかけて、日本経済では「バブル現象」が起こりました。

バブル現象とは、地価や株価などの資産価格が実際の価値よりも上昇し、過剰なまでに高騰することです。

バブル現象による「バブル景気」は、低金利政策による市中への資金の流入が増加し、企業や個人投資家が財テクによって収入を得ることがブームとなり、特に不動産価格が高騰しました。

しかし、1990年に政府が銀行の不動産についての融資を規制する「不動産融資総量規制」を実施したことにより、バブル崩壊を引き起こしました。

バブルの崩壊により明らかになった、金融行政の問題点は以下の通りです。

●競争制限的規制による横並び
護送船団方式により金融機関の経営方針は横並びとなっており、ほとんど全ての金融機関が不動産関連に融資し、それにより不良債権問題が広く発生してしまったといえます。

●事後的規制の整備不足
政府が金融機関の破綻を防ぐための保護行政を重視し、実際に破たんが起こった場合の処理方法について十分な準備をしていなかったといえます。

「バブル景気」が崩壊し、日本政府は「護送船団方式」から新しい金融行政を実施する必要がありました。

「日本金融の歴史について その3」につづく

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