ポートフォリオとは、英語の「portfolio」のことで「紙ばさみ」を意味します。
英語では「持ち運びができるよう書類を入れるもの」となっており、具体的には書類カバン・携帯用書類入れ・折りカバンなどを指します。
画家・写真家・デザイナーなどが自分の作品を整理してまとめたものも「ポートフォリオ」です。
しかし、ポートフォリオという言葉が我が国で実際に使われるのは、金融や経済が主な分野で、投資・資産運営・資産管理など財テク関連でよく登場します。
株式用語として用いられた場合は「有価証券一覧表」を指しますが、資産一覧表・顧客リストなどの意味もあります。
あえて漢字で表現するとしたら、金融関係であれば資産構成・財産目録・投資配分・有価証券・有価証券一覧表などが考えられます。
ポートフォリオという単語を組み合わせると、様々な用語になります。
「ポートフォリオ・インヴェストメント」と呼ばれると間接投資や証券投資となります。
「ポートフォリオ・セレクション」とは、資産選択(理論)と訳されます。
総括した意味合いとしては、投資家や企業などが個々に保有している株式や債券などを「ポートフォリオ」と呼びます。
1970年代に「モダンポートフォリオ理論」という、リスクの管理を数値計算で分析する投資理論が発表されました。
分散投資を計算するソフトウエアも開発され、実践的に金融分野で使われるようになったことから、財テクブームに乗って日本でもよく使われるようになった言葉です。
「ポートフォリオ理論」には、以下のような方法があります。
●資金をどんな形の資産で持つか
●どんな銘柄で持つか
●どんな割合で保有することが、投資家の期待を満足させるか
●リターンとリスクとの組み合わせの中でどう実現させるか
これらを工夫し、着実な資産運用をサポートする方法論となっています。
