預金には、大きく分けて2種類の「流動性預金」と「定期性預金」に分類できます。
以下に、それぞれの預金について記述します。
●流動性預金
流動性預金とは、お金を運用したり、一時的に預けたりするときに、一般的に利用される預金のことです。
例として、「銀行の預金」や「郵便局の貯金」などがあります。
銀行預金には、いつでも出し入れ自由で利息も付く「普通預金」、手形や小切手などの支払いに利用され、利息の付かない「当座預金」があります。
いずれも、さまざまな受取りや支払いに利用できる決済機能のある預金となっています。
他にも「通知預金」というものがあります。
通知預金とは、通常7日間据え置いた後は、2日前に予告することにより、いつでも引き出せる預金です。
普通預金に比べれば資金の安定性が高いため、普通預金よりも一般的に高い利息が付けられています。
さらに1992年、金利自由化の流れのなかで、「貯蓄預金」が新しく導入されました。
貯蓄預金とは、決済機能がなく預け入れに最低金額を設ける一方、利息は定期性の預金に近くして、貯蓄魅力を高めた預金のことです。
これらは、いずれも現金化しやすいという意味で「流動性預金」と呼ばれています。
●定期性預金
定期性預金とは、一般に「定期預金」とよばれている預金で、期日までは原則として現金化できない預金です。
定期性預金は金利自由化の経緯から、金額で「大口定期」と「スーパー定期」とに分かれています。
大口定期とは、預入金額が1,000万円以上のもの言います。
大口定期は日本の金利自由化の流れの中で、預金者と銀行が金利を相対で自由に決められる定期預金として、1985年に預入金額10億円以上でスタートしました。
以後、最低預入額が順次引き下げられ、1989年に1000万円となりました。
スーパー定期とは、大口定期より少額の定期預金のことを言います。
