債券投資をする場合、購入時の判断材料として、債券の安全度を表示した「格付け」があります。
債券の格付けは、公的機関ではなく、各企業の決算資料や独自の調査により、「格付け機関」という民間企業がランク付けをしています。
「格付け」という仕組みはアメリカから始まりました。
現在では、ムーディーズ社やスタンダード&プアーズ社(S&P)の格付けが、債権相場に大きな影響を与えるまでになっています。
格付けは、信用度の高い順にAAA+からDランクまであります。
●AAA+・AAA・AAA−
債務を履行する可能性が極めて高い
●AA+・AA・AA−
債務を履行する可能性が高い
●A+・A・A−
債務を履行する可能性は高いが、環境変化を受けやすい
●BBB+・BBB・BBB−
債務履行能力は十分であるが、環境変化を受けやすい
AAA+からBBB−までが「投資適格等級」、BB+からDまでが「投機的等級」となっています。
●BB+・BB・BB−
近い将来、債務不履行になる可能性は低いが、環境変化により不十分となる可能性がある
●CCC+・CCC・CCC−
債務不履行となる可能性がある
●CC
債務不履行となる可能性が非常に高い
●C
破産法に基づく申請を行っているが、債務の支払いは続けている
●D
債務不履行
また、格付けのBBランク以下の社債を「ジャンク・ボンド」と言います。
ジャンク・ボンドとは「ハイイールド・ボンド(高利回りの債券)」とも呼ばれ、利回りが非常に高いのですが、発行体の信用力が低いため、安全性に問題があるので注意が必要です。
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