外貨預金とは、自国の通貨ではなく外国の通貨で預金をすることです。
外貨預金では為替差益により利益を得ることもできますし、高金利通貨を購入することにより利回りの良い預金をすることもできます。
しかし、外国通貨のままだと元本保証となっていますが、自国通貨の為替レートが安くなると、自国の通貨では元本割れになる可能性がありす。
さらに、外貨預金は預金保険制度の対象外となっていますかので、注意が必要です。
外貨預金を理解するために必要な基礎知識は、以下の通りです。
●仲値
一般的にニュースで報道される為替レートのことで、銀行間の外貨取引で利用されるレートのこと。
●TTS
銀行などの金融機関が、顧客に対して外貨を売却するときのレート。
ドル円の場合、仲値に1円プラスした価格となることが多く、差額が銀行に支払う「為替手数料」となります。
●TTB
銀行などの金融機関が、顧客から外貨を購入するときのレート。
ドル円の場合、仲値に1円マイナスした価格となることが多く、差額が銀行に支払う「為替手数料」となります。
●為替リスク
為替レートの変動によって損失が生じるリスクのこと。
自国の通貨が高くなれば、その分、外貨建て預金の価格は目減りすることになり、為替差損が発生します。
逆の場合は、為替差益となります。
TTSとTTBレートが2円の場合は、2円分の為替手数料も考慮する必要があります。
●海外預金
自国の銀行ではなく、海外の銀行に直接預金をすること。
海外預金では、外貨だけでなく自国の通貨を預金することも可能です。
しかし、一定金額以上を送金した場合は法律上、報告が必要となっています。
高金利の国に預金することにより、高利回りの利息が期待できます。
ただし、外国では「口座管理料」が必要な金融機関が多く、受け取った利息についても翌年に税務署に対して申告する必要があります。
