金融商品は金融業界の規制緩和により、様々な新しい商品が登場するようになりました。
一般的に、新たしい金融商品はアメリカから発信されることが多く、日本ではまだ普及していない魅力的な商品があります。
以下に、注目の金融商品を挙げていきます。
【プライベートバンキング】
プライベートランキングとは「PB」とも略され、富裕層の資産家顧客を対象とした資産運用などのサービスをまとめて管理する業務のことです。
プライベートバンキングの具体的な内容は、以下の通りです。
◆ポートフォリオの作成
◆節税法
◆相続税対策
◆不動産売買の斡旋
◆遺言信託など
プライベートバンキングは資金を預かるだけではなく、資産運用全般にわたってのサポートが人気となっています。
プライベートバンキングが世界一の銀行はスイスのUSBで、運用資金は70兆円以上であると言われています。
日本では、金融資産を1億円以上保有している人がPBサービスの対象となっています。
【ラップ口座】
ラップ口座とは、株式の売買回数ごとに手数料を支払うのではなく、口座の運用資産の総額に対して、一定比率の手数料のみを支払う口座のことです。
ラップ口座は、2種類に分類できます。
◆投信ラップ口座
顧客からの依頼により、証券会社が複数の投資信託を利用したポートフォリオを作成します。
それに基づき、顧客の資金を運用していく口座です。
◆コンサルティングラップ口座
投信ラップと同様、ポートフォリオを作成しますが、投資信託だけでなく株・債券も含めて運用していく口座です。
ラップ口座は、証券会社が個人投資家を対象とした投資コンサルティングサービスとして注目されています。
【トラッキング・ストック】
トラッキング・ストックとは「事業収益連動株」のことで、「デザイン・ストック」「ターゲティド・ストック」「クラス株」とも呼ばれています。
トラッキング・ストックは、企業全体ではなく特定事業部門の業績のみを対象として発行される株式のことです。
子会社の業績のみを対象に発行される「子会社連動配当株式」も、トラッキンク・ストックに含まれます。
企業規模が拡大し、複数の事業を経営するようになれば、業績の良い部門と業績の悪い部門に分かれてしまうことがあります。
業績の悪い部門によって企業全体の業績に影響が現れ、資金調達が難しくなる場合もあります。
そのような時に、成長している部門のトラッキング・ストックを発行することにより、業績の良い特定部門の信用力を利用して資金を調達することが可能となります。
