二重通貨預金は、預金の種類の中では、少し特殊な預金となっています。
二重通貨預金での注意点は、リスクがあるということです。
この預金では、まず二重に通貨を扱うので、円高・円安の相場の予測が大事です。
「このレベル以上は円高にならないだろう」という予想が当たれば預金をして良かったと言えます。
しかし、あらかじめ定めた為替レートよりも円高になった場合、元本を外貨で受け取ることになるので為替差損が発生する可能性が高まることになります。
逆に、円安になった場合には、元本は円で受け取るので為替差益を得ることができなくなります。
二重通貨預金では、満期時の受取りは円と外貨、両方の可能性があるのがポイントです。
条件によっては、上記のパターンに当てはまらない場合もあります。
二重通貨預金のメリットを最大限活用するためには、将来の為替レートをどれだけ的確に予想できるかどうか、が鍵になると言っていいでしょう。
つまり、デリバティブのリスクも負うことになります。
二重通貨預金は、商品の仕組みも複雑になります。
最低限の預入金額の設定も、高めになっています。
また、中途解約の場合は違約金によって元本割れする恐れもあります。
したがって、資金に余裕があり、さらに外貨相場にもある程度慣れている中・上級者向けの預金商品と考えた方が良いでしょう。
また、元本を外貨で受け取った場合には、預金保険の対象とはなりません。
この点にも注意が必要です。
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