デリバティブとは、英語で「derivative」のことで「誘導的な」とか「派生した」という意味です。
「元の金融商品から派生したもの」という事で、株式・債券・金利・外国為替などの金融商品(原資産)から派生して生まれた金融商品となっています。
デリバティブはそれぞれの元となっている金融商品(原資産)と強い関係があるため、日本語では金融派生商品(きんゆうはせいしょうひん)と言われています。
デリバティブは、リスクを覚悟して高い収益性を追及する手法として考案されました。
デリバティブの種類にはいろいろなものがあります。
また、デリバティブの利用目的には「リスクヘッジ」の他、「スペキュレーション(投機)」「アービトラージ(裁定取引)」があります。
デリバティブ取引の特徴は、以下の通りです。
◆差金決済(レバレッジ効果)である
◆ショートポジションが可能である
リスク管理や収益追及を目的としたデリバティブの取引の例は、以下の通りです。
●先物取引
その元となる金融商品について将来、売買を行うことをあらかじめ約束(予約)する取引。
●オプション取引
将来の取引の権利をあらかじめ売買するもの。
基本的なものとしては上記のデリバティブ取引がありますが、これらの商品を組み合わせたり、また必要とされる分野によって様々な形の取引があります。
◇債券デリバティブ〜債券の価格と関係のあるデリバティブ
◇金利デリバティブ〜金利の水準に関係のあるデリバティブ
◇天候デリバティブ〜気温や降雨量に関連のあるデリバティブ
デリバティブはレバレッジ効果を有するため、たびたび投機的な運用資産として、多額の損失を生じ、問題となっています。
スポンサードリンク
